ICPSRのデータ利用案内
このページは、はじめてICPSRをご利用される方に参照いただくことを目的として、ICPSRの利用手続きの概要を日本語で紹介するものです。詳細は、Get Help等本部のサイト(英語)を参照ください。
概要
ICPSRは、刊行された書籍やレポート、分析結果を提供するものでなく、それらの基となる個票データを提供しています。
一般に、希望するデータを検索し、ダウンロードをして、自分のコンピュータでデータ分析をする、という流れで利用します。一部のデータは、ブラウザ上でオンラインデータ分析(Survey Documentation Analysis:SDA)が可能です。
Find & Analyze Dataのページでデータをダウンロードするには、ICPSR MyDataへのアカウント登録、或いは、FacebookかGoogleアカウントを使用して、Log Inする必要があります。また、一部のオンラインデータ分析にもLog Inが必要な場合があります。
オンラインデータ分析(SDA)に関しては、こちらの「Online Analysis」部分を参照ください。詳細と利用方法はこちらのYouTubeをご覧ください。
利用条件
ICPSR国内利用協議会は、米国ミシガン大学のICPSRと利用上の契約(Letter of Agreement)を結んでいます。
不正な利用があった場合は、その大学にとどまらず、国内の他の大学全体に迷惑が及ぶ場合があります。くれぐれも注意して下さい。
ICPSR国内利用協議会では、以下の条件で、ICPSR個票データを、原則として無償提供します。
対象者 | ICPSR国内利用協議会の会員機関である大学の教員、研究員、大学院生及び大学生 会員機関以外で利用希望の方は、ICPSRに直接照会下さい。 |
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目 的 | 学術目的の二次分析(教育を含む) |
誓約事項
ICPSR個票データの利用者は、各自で各データの Terms of Use を必ず確認をして下さい。
また、以下に、代表的な例を訳出しておりますので、データを借りる前に参考にして下さい。
ICPSRデータの利用条件(誓約事項)
以下の条件をお読み下さい。この条件に同意する場合は、「同意する」ボタンをクリックすると次の画面に進む。同意しない場合は、「同意しない」ボタンをクリックするとホームページに戻る。
ICPSRは、「Data Seal of Approval」の原則を遵守する。この原則は、データ利用者に、法律およびデータリポジトリの双方によって課されるアクセス規制を遵守することを要求するとともに、学術目的の大学・大学院での教育や研究において社会通念上認められる行動規範に準拠することを要求する。
データは、ICPSRが適用する以下の利用条件に従って提供される。データ入手プロセスを続けると、データ利用者は以下に定める要件の遵守に同意したことになる。
調査対象者のプライバシー
調査対象者・回答者(個人か組織かを問わない)の身元を意図的に明らかにすること、または調査対象者・回答者の機密情報を不正に開示することは、情報提供者に対する「機密保持の誓約」違反となる。よって、データ利用者は以下に同意すること:
- データセットは研究または統計を目的とする場合に限り使用し、ICPSRが書面をもって許可した場合を除き、特定の調査対象者・回答者の身辺調査に使用しない(netmail@icpsr.umich.edu)。
- 調査対象者・回答者の識別情報が偶然に明らかになった場合は、当該識別情報は一切使用しない。また、その旨をICPSRに通知する(netmail@icpsr.umich.edu)。
データの再配布
データ利用者は、ICPSRの書面による同意を得ることなく、データ或いはその他の資料を第三者に提供しないことに同意する。ただし、以下の場合は例外とする:
- ICPSR会員機関のOfficial Representative(OR:代表者)もしくはDesignated Representative(DR:連絡責任者)が、認定利用者によるデータ入手を援助する場合、
または - 他の認定利用者と協力し、研究もしくは教育を目的としてデータを分析する場合。
このようなやり方でデータその他の資料を共有する場合は、利用条件を含め、付随するファイルもすべてデータに添付しなければならない。データの第三者への提供の許可に関する詳細情報は、ICPSRのホームページに掲載されている。
データの引用
データ利用者は、ICPSRが提供するデータを用いたあらゆる出版物に、当該データの出典を明記すること。また、ICPSRデータに基づく出版物の著者は、出版した自著の書誌情報を、ICPSRの関連出版物のデータベースに含めるためICPSRに連絡する必要がある(bibliography@icpsr.umich.edu)。
免責事項
データ利用者は、原データの収集者、ICPSRおよび関連の資金提供機関には、データの利用、またはデータ利用に基づく解釈や結論に対し、何らの責任もないことを認める。
違反
本利用条件の違反が生じたとICPSRが判断した場合、ICPSRは、利用条件の違反に関するICPSRの方針に従って措置を講じる。これには、以下の制裁措置を含む:
- ICPSRは、既存の同意を撤回し、当該データの返還を要求するとともに、ICPSRデータへの今後のアクセスを一切拒否することがある。
- 所属機関の研究公正委員、倫理審査委員会、または人を対象とする研究の審査委員会に違反を報告することがある。報告を受けた機関は、在職権の取消処分、解雇を含む制裁措置を講じることができる。
- 調査対象者に対する守秘義務の違反が生じた場合、当該違反はアメリカ保健福祉省被験者保護局に報告されることがある。報告の結果、違反したデータ利用者の所属機関が調査され、あらゆる研究助成金の停止など、当該機関全体に対する制裁措置に至る場合がある。
- 利用上の同意に反する行為によって被害を受けた個人/組織に対し、裁判所が損害賠償金の支払いを命じることがある。
定義
〈認定利用者〉
ICPSR会員機関の教職員、研究員、大学院生または学生
〈ICPSR〉
Inter-university Consortium for Political and Social Researchの略称。政治・社会調査のための大学協会
〈ICPSR会員機関〉
ICPSRの会員である機関
〈Official Representative(OR:代表者)/Designated Representative(DR:連絡責任者)〉
ICPSRにおいて、各大学の利益を代表するために指定された個人。OR/DRは、大学の利用者に対してユーザーサポートを提供する責任も負う。
〈機密保持の誓約〉
回答者または調査参加者が提供した情報を回答者の許可を得ることなく公開しないこと、回答者の研究への参加を開示しないこと、および、公開する情報に回答者が特定される情報を含まないことについて、回答者または調査参加者と交わした誓約。このような誓約には、機密保持および匿名性という従来からの概念の両方が含まれている。回答者、代理人、または、回答者もしくは代理人が提供した情報に含まれる第三者の氏名やその他識別情報は、秘匿されるべきものとみなされる。
〈調査対象者・回答者〉
研究を目的とした調査の対象とされる個人または組織。「回答者」とは、一般に、調査の回答者や情報提供者、実験や観察の対象者、フォーカスグループ参加者、または、研究に対して情報を提供する、もしくは代理人によって情報を提供されるすべての人のことである。
問題がある場合は、ICPSRサイトのReport Problemフォームから連絡のこと。
© 2011ミシガン大学理事会
ICPSRはミシガン大学 社会調査研究所の一部である。
ICPSRのデータを利用して論文を発表した場合
二次分析結果を発表の際には、利用申請書の誓約事項にしたがって、出典明記と申告をして下さい。
出典について
ICPSRは出典記載のルールをFAQsの "Why and how should I cite data?"、又は、Citing Dataにて説明していますので、それに沿った記述をお願いします。その際、[提供元(Distributor)]としては、「ICSPR」に加えて「ICPSR国内利用協議会(ICPSR Japanese National Membership)」も記載してください。米国本部Youtubeチャンネル内のコンテンツ"Why and how should I cite data?"(※クリックすると動画が始まります)にも説明がございます。
ICPSRへの報告
作成した論文等の報告については、Citing Data内の"How can I let ICPSR know about my publication?"、の説明に従って、E-mailにて各自申告を行ってください。登録は英語による作業になりますが、論文そのものは日本語のものでも構いません。